東京工業大学 フロンティア材料研究所

東・山本 研究室

東・山本 研究室へようこそ

-187 ppm/Kの線熱膨張係数を持つ巨大負熱膨張材料BiNi1-xFexO3(BNFO)は

日本材料技研株式会社からご購入頂けます

遷移金属酸化物は磁性、強誘電性、超伝導性などの様々な有用な機能を示します。我々は、ダイヤモンド合成に使われる高圧合成法や、単結晶基板をテンプレートとした薄膜法、トポケミカル反応などの手段を駆使して、加熱によって縮む負の熱膨張材料、環境に有害な鉛を排した圧電体、強磁性と強誘電性が共存する材料などの、新しい機能性酸化物・複合アニオン化合物・有機無機ハイブリッド化合物を開拓しています。これらの性質は、結晶構造と深く結びついています。温度や圧力の変化によって機能が発現する際の、わずかな結晶構造変化を放射光X線や中性子線を用いて検知し、機能の発現メカニズムを解明します。こうして得られた情報から、第一原理計算を活用してさらに新しい材料を設計、合成するというサイクルで研究を展開しています。非常に基礎的な低次元磁性体から、応用をにらんで企業と協力しての非鉛圧電体開発に至るまで、幅広い視点で材料の探索を行っています。

NEWS


20243月:D2Lee Koomok君が在日韓国科学技術者協会の学術優秀賞を受賞しました。

20242月:山本准教授、M1の大坪君らの酸素欠損ペロブスカイトの論文がInorganic Chemistryに掲載されました。

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20242月:D2劉丘民君の圧力下構造転移の論文がChemistry of Materialsに掲載され、Supplementary Coverに選出されました。

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20241月:M2の小菅大輝君が「第 6 回固体化学フォーラム研究会 ポスター賞」を受賞しました

202310月:M2の小菅大輝君が日本セラミックス協会第36回秋季シンポジウムにおいて「最優秀若手発表賞」を受賞しました

20238D2大見君と山本准教授の有機無機ハイブリッドの論文がJournal of the American Chemical Societyに掲載されました。

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20237月:R3年度M2の鈴木君と山本准教授の酸水素化物の選択的合成の論文がJournal of the American Chemical Societyに掲載されました。

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20237M2池田君の固体電解質に関する論文がJournal of Physical Chemistry Cに掲載されました。

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20235月:3月に卒業した元D3の伊藤君のマルチフェロイクス薄膜の論文がScientific Reportsに掲載されました。

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20234月:山本准教授の時分割放射光X線回折を用いた高速酸素脱離反応の可視化に関する論文がAdvanced Science誌に掲載されました。

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20234月:重松助教のマルチフェロイクス薄膜の論文がAdvanced Physics Research誌に掲載されました。

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20234月:東教授が科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を授賞しました。

東工大ニュース

20234月:マルチフェロイックメモリの実現を目指して、「住友化学次世代環境デバイス協働研究拠点」が発足しました。東工大ニュース

20234月神奈川県立産業技術総合研究所の「有望シーズ展開事業」が3月で終了し、「実用化実証事業」にステップアップしました。研究テーマは「次世代半導体用エコマテリアル」です。

20231月:最大性能の負熱膨張材料を報告した論文がChemistry of Materials誌に掲載され、Supplementary Coverに選出されました。また、日経電子版と日経産業新聞で報道されました。

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20231月:負熱膨張材料に関する論文がChemistry of Materials誌に掲載され、Supplementary Coverに選出されました

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202212月:西久保匠特定助教が日本高圧力学会の奨励賞を受賞しました。

202210月:JST-CREST 非晶質前駆体を用いた高機能性ペロブスカイト関連化合物の開発」が採択され、研究を始めました。

202210月:M2 長瀬鉄平君、M1 伊藤龍寿君、M1 小菅大輝君が、日本セラミックス協会秋期シンポジウムの「元素・構造多様性に基づく無機化合物の物質科学」セッションで優秀発表賞を受賞しました。

20229月:D1Lee Koomok君が第13回日韓強誘電体会議でExcellent Presentation Awardを受賞しました。

20228月:昨年度M2の木原汐里さんのBi0.5Pb0.5FeO3の電荷分布の論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました

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20228月:昨年度D3の福田真幸さん(現NIMSポスドク)のCuNbO3の圧力下安定性の論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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20228月:M2 小池剛大君の負熱膨張の論文がJournal of the Ceramic Society of Japan誌に掲載されました。

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20227月:D1 Lee Koomok君のInSb薄膜ホールセンサの論文がJapanese Journal of Applied Physics誌に掲載されました。

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20226月:Northwestern大学のKenneth Poeppelmeier先生との低次元磁性体に関する共同研究の結果がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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20226月:D1 大見拓也君の有機無機ハイブリッド層状ペロブスカイトの論文がCrystEngComm誌に掲載されました。

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20226月:D1 Lee Koomok君の強磁性強誘電体BiFe1-xCoxO3の理論計算の論文がPhysical Review Materials誌に掲載されました。

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20226月:M2 長瀬鉄平君の欠損ペロブスカイトの磁気抵抗の論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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20225月:M2 小池剛大君が粉体粉末冶金協会春季大会の優秀講演発表賞を受賞しました。

2022年4月:山本准教授のBa2YOH3の圧力誘起相転移の論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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20223月:元ポスドクのZhao Panさん(現Institute of Physics, Chinese Academy of Sciences准教授)の負熱膨張に関する論文がChemistry of Materials誌に掲載されました。

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2022年3月:M1 伊藤龍寿君の「学勢調査」の取り組みに関する益学長と対談が、国立大学協会の広報誌で紹介されました。

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20223月:負熱膨張物質に関する論文がChemistry of Materials誌に掲載されました。

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20222月:負熱膨張物質に関する論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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202111月:固体電解質の理論計算と高圧合成に関する論文がChemistry of Materials誌に掲載され、Supplementary Coverに選出されました。

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202110月:バナジウム酸水素化物ペロブスカイトの高圧合成の論文がInorganic Chemistry誌に掲載されました。

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20219月:強磁強誘電体薄膜における電場印加磁化反転の論文がApplied Physics Letters誌に掲載されました。

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20219月:分極回転機構による圧電応答の増大に関する論文がACS Appleid Electric Materials誌に掲載されました。

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20219月:Ca2RuO4の負熱膨張メカニズムを解明した論文がChemistry of Materials誌に掲載され、Supplementary Coverに選出されました。

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20217月:ビスマス・鉛 - 3d遷移金属ペロブスカイトに関する解説記事がAnnul Review of Materials Research誌に掲載されました。

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20214月:PbCr1-xVxO3における金属間電荷移動の論文がInorganic Chemistry誌に掲載され、Supplementary Coverに選出されました。

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20213月:巨大負熱膨張材料BiNi1-xFexO3の産業化が評価されて、手島精一記念賞発明賞を受賞しました。

東工大ニュース

20213月:PbFeO3の特殊な電荷秩序を解明した日中独台仏米共著論文がNature Communications誌に掲載されマました。

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20211月:ポスドク潘君の非鉛圧電体に関する論文がACS Applied Materials and Interfacesに掲載されました。論文へのリンク

20211月:ポスドク西久保君の負熱膨張に関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました。

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202012月:昨年度M2の大橋君の固体電解質に関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました。

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202011月:山本准教授の論文がNature Communicationsに掲載されました。

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20209月:ポスドク西久保君が応用物理学会論文奨励賞を受賞しました。

20208月:D2福田君の、非鉛強誘電体に関する論文がInorganic Chemistryに掲載されました。

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20206月:強磁性強誘電体の電場印加磁化反転に関する論文がApplied Physics Expressに掲載されました。

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20205月:昨年度M2の石崎君の負熱膨張物質に関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました。

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20203月:圧電体の分極回転に関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました。論文へのリンク

20202月:PbCoO3の圧力誘起スピン転移に関する日中台英独仏共著論文が、Journal of the American Chemical Societyに掲載され、Supplementary Coverを飾りました。論文へのリンク プレスリリース

201911月:D3西久保君の、2つの起源で強化された負熱膨張の論文がJournal of the American Chemical Societyに掲載されました。論文へのリンク プレスリリース

201911月:M2石崎君の高スピンCo3+と結合した巨大正方晶の論文がInorganic Chemistryに掲載されました。論文へのリンク

201910月:Aサイト秩序型ペロブスカイト室温強磁性体薄膜の論文がACS Applied Electric Materialsにオンライン掲載され、12月号の表紙を飾ることになりました。論文へのリンク プレスリリース

20196月:M1の若崎翔吾君が粉体粉末冶金協会2019年度春季大会優秀講演発表賞受賞者を受賞しました

20196月:二つの起源での負熱膨張に関する論文がChemistry of Materialsに掲載され、Supplementary Cover に選ばれました。日経産業新聞で紹介されました。論文へのリンク プレスリリース

20194月: J3513レンタルラボにて、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)の有望シーズ展開事業、「次世代機能性酸化物材料」プロジェクトを開始しました。

20194月:山本隆文准教授が着任しました。

20193月:巨大負熱膨張に関する解説が応用物理学会誌に掲載されました。

20192月:電気分極の制御に関する論文がChemistry of Materialsに掲載され、Supplementary Cover に選ばれました。論文へのリンクプレスリリース

20192月:電場印加磁化反転の論文がNano Letterに掲載されました。EE Timesで紹介されました

論文へのリンク プレスリリース 科学技術comの記事 日経電子版

201811月:M2の山本一理君が、粉体粉末冶金協会平成30年度秋期大会優秀講演発表賞受賞者を受賞しました。

20186月:巨大負熱膨張物質に関する論文がAngew. Chem. Int. Ed.に掲載されました。朝日新聞、化学工業日報で紹介されました。論文へのリンク プレスリリース

20184月:強磁性強誘電体に関する論文がAppl. Phys. Lett.に掲載されました。論文へのリンク

20184月:負熱膨張材料に関する論文がAppl. Phys. Exp.に掲載されました。論文へのリンク

20183月:清水陽樹君が優秀修士論文発表賞を受賞しました。

20181月:負熱膨張に関する解説がDalton Transactionsに掲載されました。論文へのリンク

201712月:負熱膨張の国際会議 2nd International Symposium on Negative Thermal Expansion and Related Materialsを開催しました。D3の山本君、D2の尾形君、D1の西久保君がポスター賞を受賞しました。

201711月:マルチフェロイクス材料に関する論文がInorganic Chemistryに掲載されました。論文へのリンク

20178月:国際会議STAC-10D1の西久保君がJoint AIRAPT 26, ACHPR 8, CHPC 19D2の尾形君が、それぞれポスター賞を受賞しました。

20173月:PbCoO3の電荷秩序に関する論文がJournal of the American Chemical Societyに掲載されました。化学工業日報で紹介されました。論文へのリンク プレスリリース

201612月:マルチフェロイクス材料に関する論文がAdvanced Materialsに掲載されました。日刊工業新聞で報道されました。論文へのリンク プレスリリース

201610月:北條 元助教が九州大学の准教授として栄転しました。

20168月:博士課程2年の山本 孟君がNorthwestern大への3ヶ月の短期留学から帰国しました。

20168月:非鉛圧電体の分極回転に関する論文がAdvanced Materialsに掲載されました。日経産業新聞、日刊工業新聞、科学新聞で報道されました。論文へのリンク プレスリリース

20168月:負熱膨張に関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました。論文へのリンク

20166月:非鉛圧電体に関する論文がInorganic Chemistryに掲載されました。論文へのリンク

20165月:強磁性強誘電体に関する論文がJournal of Physical Society of Japanに掲載されました。

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20163月:松田奈瑠美さんが修士論文発表会で最優秀発表に輝きました。昨年度の山本君に続き、専攻の代表として学長から学位記を受け取りました。

20161月:カルカッタS. N. Bose National Center for Basic ScienceTanusri Saha-Dasgupta教授、Northwestern Univ. Kenneth R. Poeppelmeier教授が客員教授として来日しました。

201511月:元特任助教の岡研吾氏(現中央大学助教)が日本高圧力学会奨励賞を受賞しました。

201510月:博士課程1年の山本孟君がThe 9th International Conference on the Science and Technology for Advanced Ceramics (STAC-9)でポスター賞を受賞しました。

20159月:PbCrO3の電荷分布に関する50年にわたる謎を解き明かした論文が、Journal of the American Chemical Societyに掲載されました。論文へのリンク プレスリリース

20157月:博士課程1年の清水君が科研費新学術領域「ナノ構造情報」若手の会で、ポスター賞銀賞(増本賞)を受賞しました。

20155月:北條元助教がTBSテレビ未来の起源」に出演しました。

20154月:元特任助教の岡研吾氏(現中央大学助教)がTBSテレビ未来の起源」に出演しました。

20154月:神奈川科学技術アカデミーの戦略的研究シーズ育成事業」の課題として、巨大負熱膨張物質のプロジェクトを開始しました。ポスドクとして酒井雄樹博士が着任しました。新しい学生3名も加わりました。

20153月:修士課程2年の山本孟君が土肥賞を受賞、専攻の代表として学長から学位記を受け取りました。

20153月:新しいチタン酸鉛型ペロブスカイトに関する論文がChemistry of Materialsに掲載されました

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20152月:ゼロ熱膨張コンポジットに関する論文がApplied Physics Lettersに掲載されました。

日経産業新聞、化学工業新聞、日刊工業新聞、科学新聞に掲載されました。

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20141月:負の熱膨張に関する解説が「化学と工業」に掲載されました

201311月:大沼航君、村松裕也君がCSJフェスタの優秀ポスター発表賞を受賞しました

20138月:負の熱膨張に関する論文がApplied Physics Lettersに掲載されました

201212月:最先端・次世代研究開発支援プログラムの研究が未来材料12月号で、巨大負の熱膨張がパリティ1月号の「物理科学この1」のトピックとして紹介されました

20128月:巨大負の熱膨張に関する解説がパリティ9月号に掲載されました

20127月:非鉛圧電体における分極回転の論文がAngewandte Chemie Int. Ed.に掲載されました

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2011923日:フラストレート磁性体に関する解説がNatureChemistryに掲載されました

http://www.nature.com/nchem/journal/v3/n10/full/nchem.1160.html

2011615日:負の熱膨張物質に関する論文がNature Communicationsに掲載されました

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メンバー募集しています

東は平成22年10月1日に京都大学から赴任しました。山本准教授、重松助教、酒井特定助教、西久保特定助教と運営する研究室です。新しい研究を一緒に立ち上げませんか?自分で研究環境を整え、テーマを切り開いていく経験は必ず皆さんの血となり肉となります。東がこれまで一緒に研究してきた学生さんの4年生時の研究テーマは有機合成、錯体、表面科学など、様々です。上記の研究内容に馴染みが無くても、用語がわからなくても、全く心配いりません。好奇心のある、元気なあなたを待っています。また、企業との共同研究も盛んで、数名の方が研究室に出入りします。就職活動やその後の社会人生活の貴重な体験談を沢山聞けるはずです。大学院生は物質理工学院材料系に所属します。出願の際は教員群Cを選択してください。募集要項は5月上旬から入手できます。


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Tel: 045-924-5315

e-mail: mazuma @ msl.titech.ac.jp