アクリル系粘弾性体の温度・振動数・振幅依存と解析モデル化


  本研究は,粘弾性体の温度・振動数・振幅依存を高精度で再現する解析モデルを提示することを目的とする。粘弾性体の基本特性は応力歪曲線における貯蔵剛性Gユ,損失係数hで決まり,一般にこれらは温度や振動数,振幅に依存する。しかし粘弾性体の典型的特性である温度・振動数依存の等価則を用いることで,すべて基準温度20oCでの等価な振動数に置き変えることができる。そしてこの基準温度において広範囲の振動数依存を精確に再現できる分数微分構成則を用いて,解析モデルを構築する。
  本研究ではアクリル系材料を用いており,ち密な実験により材料値を求め,分数微分構成則のパラメータを決定することで,非常に精確に正弦波・ランダム波履歴応答を再現した。また本研究を踏まえ,現在大歪領域においても高精度で再現する解析モデルを構築した。