パッシブ制振構造シンポジウムについて


  建築物建築物理研究センターの活動として、2000年、2001年、2002年、2004年に「パッシブ制振構造シンポジウム」を開催してきた。それぞれ二日間のシンポジウムで、国内外の制振構造研究者・実務者約30名による講演を行い、毎回約300名の参加者を得ている。我が国のパッシブ制振に関するシンポジウムとしては、詳細な内容をもつ大規模なもので、日本建築構造技術者協会、日本免震構造協会、建築技術支援協会の後援および日本建築学会の協賛も得られている。
シンポジウム企画委員は、建築物理研究センターの和田章センター長(委員長)、笠井和彦(副委員長)、林静雄、田中享二、坂田弘安、山田哲を含む、すずかけ台と大岡山における建築・土木・地震・風工学分野の教官18名である。また、アドバイザーは、他大学、建設会社、設計会社、制振装置会社からの約80名である。なお、講演者の一部は、米国や台湾の性能設計規準の作成委員であり、彼等の参加により本シンポジウムの成果を国内にとどめず、海外へも積極的に発信して意見交換を行うという意図もある。
パッシブ制振構造は制振装置、その材料の剛性・エネルギー吸収能力、架構形式、そして開発・設計者により性能評価・設計法も多岐にわたっている。本シンポジウムは、これら多様な制振構造を建築物の安全性を高める共通な手法として普及させるために、様々なコンセプト・実例について一堂に会して話し合い、理解を深め、あるべき姿の性能設計をともに求めようというものである。論議内容は、変位依存型・速度依存型/の制振構造それぞれに関し、・実施例(実験、解析、設計、建設)、・装置・材料評価法(装置・材料の性能評価法、力学試験法)、・構造解析法(装置の解析モデル、制振構造の時刻歴解析法)、・構造設計法(静的荷重、スペクトルなどによる近似解析・部材設計)などである。
 
笠井和彦

 シンポジウム論文集は、それぞれ笠井研究室から販売しております。各5,000円で約400頁の内容です。お問い合わせは以下にお願いします。

〒226-8503 横浜市緑区長津田 東京工業大学建築物理研究センター 笠井研究室(大木)
Tel: (045) 924-5512, Fax: (045) 924-5525, E-Mail: ooki@enveng.titech.ac.jp