第17回応用セラミックス研究所運営協議会議事要録

日時 平成20年9月18日(木) 10時~12時10分
場所 東京工業大学 合同棟2号館 総理工会議室2 
出席者 近藤建一、岡本達雄、亀井信一、有冨正憲、鶴見敬章(岡田 清 代理)、阿竹 徹(林 靜雄 代理)、
伊藤 満、佐々木聡の各委員
配布資料 別紙1 応用セラミックス研究所運営協議会委員名簿 
別紙2 第16回応用セラミックス研究所運営協議会議事要録(案)
別紙3 応用セラミックス研究所運営協議会規程
  資  料
1.  応用セラミックス研究所 研究現況調査表 
2-1.  平成20年度応用セラミックス研究所教員人事について(平成20年4月1日~)
2-2.  応用セラミックス研究所教員組織
3-1.  平成19年度決算額
3-2.  平成20年度予算配分表(運営費交付金)
3-3.  外部資金受入状況について
3-4.  平成20年度科学研究費補助金一覧(応用セラミックス研究所)
4.  特別教育研究経費(継続事業)進捗状況報告書及び平成21年度所要額調(研究推進)
5.  セキュアマテリアル研究センター活動報告(2008年2月以降)
6.  建築物理研究センター20年度活動報告
7.   応用セラミックス研究所共同プロジェクト連携研究体
8.   応用セラミックス研究所長賞に関して
9-1.  国際会議・シンポジウムの開催状況及び開催予定(主催・共催・協力)
9-2.  応用セラミックス研究所講演会(2008.3以降)
9-3.  平成20年度学術講演講師
別冊配布資料 別冊配布資料
○  応用セラミックス研究所案内 2008
○  応用セラミックス研究所要覧 第12号
○  応用セラミックス研究所ニュースレター No.20
○  共同利用研究報告書 平成19年度
○  建築物理研究センター SERC News No.12
○  全国共同利用研究所連携プロジェクト 金属ガラス・無機材料接合技術開発拠点
    平成19年度報告
○  平成19年度連携プロジェクト 研究成果報告書
 
議事に先立ち、議長から挨拶があり、続いて各委員の紹介があった。
議事要録の確認  
  議長から、前回議事要録(案)について説明があり、これを承認した。
審議事項  
1. 中期目標期間の業務実績評価に関する報告書について
  議長から、資料1に基づき、大学が法人化されて5年目に入ったが、この4年間の実績について、大学の法人評価委員会で、部局としての評価と全国共同利用研究所としての評価を受けるための評価書である。大学法人評価には大きく2つの事項、研究水準の評価と質の向上度があり、平成16年度から19年度のデーターが記載されている。期待される水準を上回る評価をして学位授与機構に提出されたが、そこでどう評価されるかによって第2期中期計画で研究所がどうなっていくか決まる旨説明・報告があった。
2. 教員人事について
  議長から、資料2-1~2に基づき、教員の人事異動について、3大部門、1センターの他に客員研究部門、協力研究部門があり物理的負担も多いが、共同研究の成果も上がりやすいし、分野の広がりも確保しやすい旨説明・報告があった。 
3. 平成19年度決算及び平成20年度研究経費について
  議長から、資料3-1~4に基づき、平成19年度決算及び平成20年度研究経費等について、19年度は空席の教員のポストが全部埋まったためと定年退職者があり、前年度より人件費が1億円ほど増えている。繰越金が出ないようにしているが、年間の間接経費受入金額が読めないため苦慮している。科学研究費については横ばいであるが、若手研究者が高い確率で獲得している旨説明・報告があった。委員から、法人化になり企業会計と言いつつ国から補助金を受けているため、会計処理はかえって複雑になっている等意見があった。
4. 平成21年度概算要求について
  議長から、資料4に基づき、金属ガラス・無機材料接合技術開発拠点は、平成17年度から5年間の計画であり、来年度は最終年度となるため報告関係と後処理を主に予算要求をしている旨説明・報告があった。
5. 平成19年度共同利用研究実施状況について
  伊藤委員から、別冊配布資料に基づき、平成19年度共同利用研究について、共同利用研究は93件実施し、携わった研究者は443名であったこと、また国際共同研究について、外国から招聘する研究者の外国旅費を今までは使えなかったが、今年度から少ない予算ながらも使えるようにした旨説明・報告があった。さらに、議長から、これに関連して、大学法人化後に附置研をどうするかという問題があるが、今年文部科学省は省令を改正し、附置研究所は共同利用・共同研究拠点として申請し、文部科学大臣が認定すれば従来の共同利用研型として扱うが、認定されない附置研究所は大学の中の一組織と見なされることになった旨説明・報告があった。
6. セキュアマテリアル研究センター活動状況について
  議長から、資料5に基づき、今年2月以降のセキュアマテリアル研究センターの活動状況について説明・報告があった。
7. 建築物理研究センター活動状況について
  議長から、資料6及び別冊配布資料に基づき、応セラ研とすずかけ台キャンパス内の建築系の教員グループで活動しているバーチャルなセンターであり、今年はグローバルCOEを申請し採択された旨説明・報告があった。
8. 全国共同利用研究所連携プロジェクト「金属ガラス・無機材料接合技術開発拠点」の活動状況について
  議長から、資料7及び別冊配付資料に基づき、東北大学金属材料研究所、大阪大学接合科学研究所も全国共同利用研究所であり、材料系の3つの共同利用研究所が協力して新しい分野を拓いていこうという事業である。応セラ研は共同利用研究所として他の研究機関・組織の研究者達にも応募してもらって参加していただいている。来年度が最終年度となるためその次をどうするか、第2期の研究テーマ・研究チームをどうするか、3研究所から拡大して5研究所にするか、私学を入れるか等検討している旨説明・報告があった。
9. その他
(1)所長賞等の状況について
     議長から、資料8に基づき、共同研究の中で所長賞として、若手研究者を助成するために
    、所長裁量経費からそれぞれ100万円程度を研究経費として支援している旨説明・報告が
    あった。
(2)平成20年度講演会・シンポジウムの開催状況について
    議長から、資料9-1~3に基づき、平成20年3月以降の講演会・シンポジウムの開催状況
    について説明・報告があった。
      また、議長から、別冊配付資料に基づき、研究所の出版物発行については、継続性・
    統一性を計るために共同利用・研究支援室を作り、各教員に負担が掛からないように室長
    に権限を与え、担当教員と非常勤職員が実務を行っている旨説明・報告があった。
(3)次回開催予定について
     議長から、次回第18回運営協議会は、平成21年3月5日(木)午前10時からすずかけ
    ホール2F会議室において開催予定である旨案内があった。議長から、文部科学省へ
    共同利用・共同研究拠点研究所として拠点申請するに当たり、運営協議会の委員として
    ご意見・感想を伺いたい旨提案があり、以下のような意見の交換が行われた。
委員A:この研究所は何をやるところかという問いに対し、アイデンティティや特長を明確に
    答えられないと魅力的な研究所には成れない。
委員B:建築系の研究グループにとって、共同利用拠点としての環境が、独自のオリジナリティ
    を出し、さらに発展して行けるようにして欲しい。
委員C:私のところでは世代交代を心配しているが、応セラ研には共同利用研として次の世代が
    どう活躍出来るかを共同利用研の先輩として示していただき、それを学んでいきたい。
委員D:産総研の様子などを伺うと大変なようで今の体制では先細りするので、今の延長線上
    にない形の研究所のあり方を模索する必要がある。教育のこともあるし、企業の研究との
    係わりを、組織的にどう考えるかを視野に入れないといけない。
議 長:拠点申請に当たっては、研究所のアイデンティティやミッションを明確にして、
    5年、10年、あるいはその先までを睨みながら所内で議論していくが、申請書を作る前に
    一度、委員の方々に素案をご覧いただいてご意見をいただくことも考えているので、
    ご協力願いたい。

 

 
    以 上