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特定研究課題(2023年度)

特定研究課題の概要
1. マテリアルデジタルトランスフォーメーションによる電子機能材料・デバイスの開発
代表者:神谷 利夫 
 
 従来の材料開発手法に計算科学だけでなくデータ科学を取り入れることで、新材料・デバイス開発を劇的に加速する「マテリアルデジタルトランスフォーメーション(MDX)」のアプローチ、材料・デバイス開発等の研究課題を募集する。多数の実験・計算結果からの予測モデルの構築・最適化、新材料を発掘する新しいアイデアを申請者と応募者で共有し、MDXシステムおよび新材料・デバイスの開発を行う。
2. 固体中での量子重ね合わせ状態のダイナミクス
代表者:中村 一隆 
 
 量子重ね合わせ状態は量子力学特有の状態であり,量子コヒーレンスやエンタングルメントと密接に関連しており,量子情報通信などの新しい量子技術の基礎となっているものです。しかし,固体物質中において量子重ね合わせ状態は急速に失われてしまうため,そのダイナミクスを明らかにするためには超高速の時間分解計測が必要である。本研究課題では,フェムト秒光パルスで励起される,電子状態やフォノン状態における量子重ね合わせ状態の超高速ダイナミクスについて,時間領域分光実験および理論研究を行う。
3. 建築物における地震時の機能維持技術の確立
代表者:吉敷 祥一
 
 社会活動の中枢としての役割を果たす建築構造物において、地震後も継続して使い続けられる機能維持技術の確立が求められている。また、構造骨組だけでなく、室内空間を構成する非構造部材、室内環境を整える設備機器についても耐震性能を把握し、より高い耐震性能を付与する必要がある。本研究課題では、非構造部材、設備機器を主な対象として動的アクチュエータや多自由度載荷装置を用いた実験を行う。また、実験より力学挙動や損傷状態に対して、数値解析による分析を加え、地震時の損傷を抑制するための設計法を検討する。
4. 元素戦略にもとづく機能材料の開発
代表者:平松 秀典
 
 資源に乏しい日本において、ありふれた元素からなる物質から有用な機能性を引き出していくことは極めて重要であり、このような視点から社会に寄与することが求められている。本課題では、エレクトロニクスを中心とする様々な有用な機能性材料の実現を目指し、ありふれた元素をベースに物質開発を行う。研究手法としては、バルクおよび薄膜などの試料作製に加え、試料の構造的、および電子的観測、さらに理論的な解析も含む。

 

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