金属ガラス
熱容量は,物質の構造と物性の相関を明らかにする,研究において極めて重要な情報を秘めた物理量です.
数ある熱容量測定法の中でも格段に優れた確度・精度を誇る測定法として,断熱法があります.
ガラスは非平衡凍結状態であり,ガラス転移点より低温側でアニールすることにより構造緩和することが知られています.
そこで緩和の程度の異なるガラス試料および結晶化させた準備し,熱容量を比較しています.
これらの熱物性を調べることにより,緩和機構について詳細な研究を行っています.
金属ガラス関連ページ
- イオン液体
- イオン液体の低温熱容量を精密に測定しています。
- 金属錯体
- 多孔性金属錯体の熱物性を研究しています。
- 超イオン導電体
- 超イオン導電体について研究しています.
- リラクサーなどの誘電体
- リラクサーのこのような特性の起源とその相転移挙動について,転移のエントロピーを定量的に求められる熱容量を測定することにより研究をしています.
- フラストレーション系
- フラストレーション磁性体は,結晶格子の幾何学的理由により特異な性質を示します. 本研究では主に熱容量測定によってこのような系の研究をしています.