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所長挨拶

 所長挨拶

 

 

 

 

 

 

   

  フロンティア材料研究所所長
          真 島   豊    

 

  フロンティア材料研究所は、東京工業大学建築材料研究所(1934年)、窯業研究所(1943年)に端を発して、1958年に工業材料研究所として発足して以来、応用セラミックス研究所(1996年)、科学技術創成研究院フロンティア材料研究所(2016年)、東京科学大学総合研究院フロンティア材料研究所(2024年)と改組を重ねつつ、60年を超える歴史を有する研究所です。フロンティア材料研究所は、「多様な元素から構成される無機材料を中心として、金属・有機材料などの広範な物質・材料系との融合を通して革新的な物性・機能を有する材料を創製し、これらの材料に関する新しい学理を探求し、人類と社会の諸問題の解決に貢献する」ことをミッションとしています。設立当初は、無機材料・建築構造分野が中心でしたが、現在では金属・有機材料分野を含み、これらを融合した広範な分野をカバーし、基礎研究から実用化までをも網羅する物質・材料を扱う拠点として発展してきました。

 フロンティア材料研究所の特徴は、自由闊達な風土にあります。共同利用・共同研究単独拠点「先端無機材料共同研究拠点」として、国内外の無機材料・建築構造関連分野の研究者コミュニティのハブ拠点として、ナノメータサイズの原子・分子・デバイスからキロメータサイズの建造物にわたる12桁サイズの異なるそれぞれの先端無機材料において、新たな価値を生み出す研究を推進し、次世代の人材を育成しています。フロンティア材料研究所は、ユニークな人材と、広範な施設・設備を通じて、産学連携を推進し、世界の産官学の研究者のネットワークを拡げています。

 私たちは、「持続可能な社会の実現」にむけて、複数の学問領域を融合し、新しい学問領域を生み出す過程から未知の社会課題を発見し、社会課題を解決する「コンバージェンス・サイエンス」を実現する取組を今後も実践していきます。

 今後とも皆様のご支援・ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申しあげます。

 
 

令和6年10月

 

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