第308回応用セラミックス研究所講演会 (森吉 千佳子 氏)
開催日時 | 2016年01月08日 10:45- 12:15 |
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開催場所 | J2棟3階 J234講義室 |
主催 | 応用セラミックス研究所 |
連絡先 | 伊藤・谷山研究室 伊藤 満 教授(内線:5354) |
プログラム等
講師: 森吉 千佳子 氏
(広島大学大学院理学研究科・准教授)
講演テーマ: 放射光回折による強誘電体の構造とダイナミクスの研究
講演概要:
強誘電体結晶の基礎物性や構造相転移機構を理解するには精密結晶構造解析によるアプローチが不可欠で、放射光X線、中性子線、電子線回折を用いた精密構造研究がそれぞれの線源の特長を生かして行われている。放射光の大きな利点は高輝度かつ高指向性であることである。放射光回折パターンの精密測定により、原子位置や熱振動振幅の決定にとどまらず、電子密度分布や静電ポテンシャルレベルで結晶構造を決定することが一般的になりつつある。さらに最近では放射光のパルス性を利用した結晶構造のダイナミクスの研究も世界中で行われるようになってきた。本講義ではSPring-8BL02B2とBL02B1を活用した強誘電体の結晶構造とダイナミクスの研究を紹介する。