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第199回応用セラミックス研究所講演会(東京大学 石渡晋太郎特任准教授)

開催日時 2011年09月27日 14:00-16:00
開催場所 R3棟 1F 会議室
主催応用セラミックス研究所
連絡先東 正樹 (内線 5315)

プログラム等

講師:  石渡 晋太郎 (東京大学大学院工学研究科 物理工学専攻 特任准教授)

テーマ: らせん磁性ペロブスカイトにおける巨大電気磁気応答 

講演概要:

近年、新しいスピントロニクス材料としてらせん磁性体が注目を集めている。サイクロイド型らせん磁性相における巨大電気磁気効果や、スキルミオンと呼ばれる渦状スピン配列におけるトポロジカルホール効果などがその代表例であり、これらはいずれもらせんスピンにおけるスピンカイラリティーに由来したものである。本セミナーでは、ペロブスカイト型酸化物の中でも、らせん磁性を示す貴重な系であるRMnO3 (R = Y, Eu-Lu)と SrFeO3に関する最新の研究を中心に紹介する。これらのペロブスカイトはその存在が古くから知られているが、合成にしばしば高圧力を必要とすることから大型な単結晶を得ることが困難であり、詳細な物性及び結晶・磁気構造は明らかにされてこなかった。今回我々は、高圧下で物性測定を行うのに十分な大きさをもったこれらの単結晶試料を作製し、YMnO3における磁気誘起強誘電歪みの観測や、SrFeO3における新奇らせん磁性相の発見とトポロジカルホール効果の観測に成功した。

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