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第194回応用セラミックス研究所講演会(東京大学 小松一生特任講師)

開催日時 2011年06月29日 15:30-16:30
開催場所 R3棟 1F 会議室
主催応用セラミックス研究所
連絡先東 正樹 (内線 5315)

プログラム等

講師:  小松 一生

         東京大学 地殻化学実験施設 特任講師

テーマ: ISIS, ILL, J-PARCにおける高圧下中性子回折

<<講演概要>>

中性子回折法にはX線回折では困難な軽元素・同位体を含む物質の構造解析、磁気構造解析、物質内部の歪の情報が得られる、等の多くのメリットがある。しかし、中性子と物質との相互作用の弱さから中性子回折には大容量の試料体積が必要であるのに対し、圧力の定義(P = F/S)からも明らかなように、高圧発生には小さな試料の方が有利である。したがって、3GPaを超えるような高圧下での中性子回折は、大強度の中性子源を備える英国のISIS、フランスのILLにほぼ限られていた。本発表では、両施設での実験の様子や得られた結果の一部について、かいつまんで紹介したい。

また、日本国内では大強度陽子加速器施設J-PARCの物質生命実験施設(MLF)において、2年ほど前から徐々に高圧下中性子回折実験がはじめられている。技術的には室温下、10GPa程度までの実験はルーチン化されており、クライオスタットを用いた低温高圧下での実験もほぼ確立されている。J-PARCでの実験の様子についても、時間の許す限り紹介したい。

 

 

 

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