トップページ » 過去の講演会・セミナー » 過去に開催された講演会・セミナー(2012年度) » 第240 回応用セラミックス研究所講演会(大阪府立大学工学研究科教授 森茂生氏)

第240 回応用セラミックス研究所講演会(大阪府立大学工学研究科教授 森茂生氏)

開催日時 2013年03月12日 13:00-14:00
開催場所 すずかけホール 集会室2
主催応用セラミックス研究所
連絡先東 研究室(5315)

プログラム等

第240回応用セラミックス研究所講演会

講師:森 茂生(大阪府立大学工学研究科 教授)

講演テーマ:電子顕微鏡を用いた強相関磁性材料の磁気的微細構造解析

講演概要:

磁気抵抗物質、らせん磁性体やマルチフェロイック物質等での磁気的・誘電的微細構造(磁区構造や強誘電ドメイン構造)について研究を行っている。例えば、強相関磁性材料では、各磁区内での磁気モーメントの大きさ、磁壁の特徴(ブロッホ磁壁やネール磁壁など)や磁区構造の周期性やカイラリテイの判別について調べるとともに、透過型電子顕微鏡内で磁界型対物レンズの励磁を制御して、薄膜観察試料に垂直方向に磁場印加し、磁気的微細構造の磁場応答について調べている。本セミナーでは、透過型電子顕微鏡を用いた小角電子線散乱(SAES)法について紹介するとともに、(1)巨大磁気抵抗物質La1-xSrxMnO3で見出されたスピンテキスチャー構造、(2)らせん磁性体での磁気的微細構造の実空間・逆空間観察、(3)マルチフェロイック物質等で見出されているカイラル的ドメイン構造 について報告する[1-10]。

 

  [1]Y. Murakami et al., Nature Nanotechnology 5, 37-41 (2010) [2]S. Mori et al., J. Appl. Phys., 107, 09D306, (2010). [3]T. Koyama et al., J. Appl. Phys., 111, 07B104 (2012). [4]T. Koyama et al., AIP advances 2, 012195 (2012). [5]Y. Togawa et al., Phys. Rev. Lett, 108, 107202 (2012). [6]T. Koyama et al., J. Phys. Soc. Jpn., Vol.81, No.4, p.043701, 2012. [7]K. Takayanagi et al., J. Electron Microscopy, 61, (2012) 401-407. [8]Y. Togawa et al., Nature Comm. (Submitted) [9] S. C. Chae et al., Phys. Rev. Lett. 108, 167603 (2012). [10] Y. Horibe, et al., Euro. Phys. Lett., 100, (2012), 67007 1-5.

 



ページトップへ