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広島大学大学院工学研究科助教 渡邊秀和氏
第123 回建築物理研究センター講演会
広島大学大学院工学研究科助教 渡邊秀和氏
開催日時 2013年04月30日 9:00-10:00
開催場所 R3棟 1F会議室
主催建築物理研究センター
連絡先河野 進(kono@serc.titech.ac.jp)

プログラム等

第123回建築物理研究センター講演会

講師:渡邊 秀和 (広島大学大学院工学研究科助教)

講演テーマ:腰壁・垂れ壁を有する造梁の耐震性能

講演概要:鉄筋コンクリート造建物には構造計画上以外の様々な理由で,架構に袖壁,腰壁および垂れ壁等の二次壁が計画されることが多い.従来の構造設計では,このような二次壁は,例えば1次設計では重量と剛性のみを計算し,強度には考慮されずに非構造壁として扱われていた.曲げ破壊が想定される二次壁付き梁において,初期剛性,ひび割れ強度,曲げ終局強度および曲げ降伏時変形についての計算方法は,実際には設計者の判断に委ねられている部分が多い.合理的で統一された設計法確立のために早急にこれらの評価方法の適用性について検討を行う必要がある.また部材のモデル化を明確にして構造設計における計算を簡略化する目的で,二次壁付き梁の端部に構造スリットを設け,柱から絶縁して設計することが多い.この場合,二次壁の影響を完全に無視することがあるが,実挙動が二次壁のない梁と同一かどうかは定かではない.本講演では構造スリットを設けた二次壁付き梁および二次壁付き梁の耐震性能について、最近の構造実験の結果と耐震性能評価法について紹介を行う。

 
 
 
 
 
 
 
 

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