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(明治大学工学部 准教授 小林 正人氏)
第133 回建築物理研究センター講演会
(明治大学工学部 准教授 小林 正人氏)
開催日時 2013年10月23日 13:30-15:00
開催場所 東工大 すずかけキャンパス G5棟2階 209号室
主催建築物理研究センター
連絡先笠井 和彦(kasai@serc.titech.ac.jp)

プログラム等

第133回建築物理研究センター講演会

講師:小林 正人 (明治大学工学部建築学科 准教授)

講演テーマ:「鋼材ダンパーによる既存建物の耐震補強-換算Is値提案の背景-」

講演概要:兵庫県南部地震の被災経験を受け,1995年に耐震改修促進法が制定され,2006年・2013年には耐震化の目標を掲げて耐震改修促進法の一部改正が行われている。現在,構造耐震指標Isに基づく耐震診断・耐震補強が精力的に実施されている。耐震補強としては,ブレースや耐震壁の増設を行う強度抵抗型補強,柱の炭素繊維補強や壁付柱へのスリットの設置等を行う靱性抵抗型補強が広く普及している。一方,高性能な耐震補強として制振部材による制振補強も普及を見せてきている。しかし,現状では制振補強建物は時刻歴応答解析により耐震安全性を検証することが求められ,また,その性能を適切に表す構造耐震指標Isが未整備であるために,他の補強工法と横並びで比較することができず,性能表示という面で大きな課題が残っている。制振補強建物の耐震性を実務的かつ簡潔に表すための換算Is値について,提案の背景を交えながらその必要性について説明したい。

 

 

 

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