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第282回応用セラミックス研究所講演会(大阪大学基礎工学研究科教授 木村剛 氏)

開催日時 2015年01月26日 13:00-15:00
開催場所 すずかけ台キャンパス R3棟1階会議室
主催応用セラミックス研究所
連絡先東研究室(内線:5315)

プログラム等

第282回応用セラミックス研究所講演会

講師木村 剛 (大阪大学基礎工学研究科 教授)

講演テーマ:円偏光共鳴軟X線散乱による多極子らせん配列の観測

講演概要:掌性を意味するChirality(キラリティまたはカイラリティ)という概念は、化学、生物学、素粒子物理学など様々な学問分野で長年、重要な役割を担ってきた。近年、らせん磁気秩序を示す磁性体におけるマルチフェロイック現象の発現などに関連して、Chiralityという概念が物性物理学の分野でも大きくクローズアップされるようになってきた。本セミナーでは、円偏光共鳴軟X線散乱の手法を用いて、らせん磁気秩序を示すマルチフェロイック物質における磁気らせん構造や4f電子の電気四極子に起因するらせん配列のChiralityを決定し、さらにその右手・左手らせん構造の共存状態(ドメイン構造)の空間分布の観測を行った我々のグループの最近の結果[1,2]を紹介したい。
[1] Y. Hiraoka et al., Phys. Rev. B 84, 064418 (2011). [2] T. Usui et al., Nature Mater. 13, 611 (2014).


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