第44回フロンティア材料研究所講演会(吉村昌弘教授)
開催日時 | 2017年07月31日 16:00 -17:00 |
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開催場所 | R3棟1階 会議室 |
主催 | フロンティア材料研究所 |
連絡先 | 材料系 松下伸広 (内線2523) または フロンティア材料研究所 神谷利夫(内線5357) |
プログラム等
講師: 吉村昌弘(Masahiro YOSHIMURA)
(台湾 国立成功大学 特聘講座教授 東京工業大学 名誉教授 (元応用セラミックス研究所))
演題: “研究と研究発表のグローバル化に必要なノウハウとコツ”
ーある材料研究者の経験と提案ー
講演概要:
私は40年以上、上記のことに悩み、苦労し、それを克服するために色々勉強し、努力もしてきました。どうしたら世界にアピールする発表や論文が出来るのか?論文のCitation を上げるコツはあるのか?などについても最近、何とか自分なりの考えがまとまりましたのでお伝えしようと思います。
「I」研究について
教育:既知のことを伝える。 研究:未知のことを探求する。
普通の人や一般の人が「あたりまえのこと」と思っていることを[もしかしたら違っているかも?]と思って調べてみること。「=超常識(非常識ではない)、[既存の権威に従うのは学習],学ぶ (まねぶ) = 独創(Originality)、 どんな論文も(人も)完全ではない => 穴(弱点)を探せ!
世界のTopを目指せ! 流行を追う、追従者、Mass、ではない独自の領域を創れ!探せば未知のことは結構ある、ただし誰かが先行していることも多い(世界は広いそして狭い)。幸い学術的な常識は普遍性(再現性、可逆性)が高い。社会的な常識 は人、時、地方、習慣などにより大きく異なる(文化、歴史、教育による)。
なぜ研究をするのか?何を?何のために?誰のために?いつ?どこで?どのように?
基礎的な研究(新規性、新観点、新説明)の方がグローバル化し易い? Engineering(効率化、再現性、生産性、高性能化) は大学には不向き?
多様な世界の常識を理解し、自己の研究(発見、主張)を世界に理解させることが真のグローバル化、アメリカその他の基準や主張に合わせるのではない。
「II」 研究発表について(プレゼンテーションとは?)
なぜ研究発表をするのか?何を?何のために?誰のために?いつ?どこで?どのように?==>他人に解ってもらうためだ!
1)まず、自分の成果(主張、意見)をまとめる。 己を知れ!
2)次に、それらを他人にアピールする手段・方法を考える。 他人を知れ!
オリジナリティーも他人が認めてくれて初めて確立する。個性も・・・。
プレゼンは舞台、極端なときは戦場、出る以上はアピールせよ。 相手が解ってくれないプレゼンは意味が無い。少なくとも興味を持ってもらうだけでも半ば成功。
これらには、コツもノウハウもある! まず学べ(まねべ)!
「A」日本語で:日本語の特色と表現方法―――――日本文化、歴史、習慣
[B]英語で: 英語の特色と表現方法―――――英語文化、歴史、習慣
どちらも易しくはない!しかしやらなければ身に着かない、やってみよう