トップページ » 過去のプレスリリース » 過去のプレスリリース(2011) » 大学が育む産業の芽 (細野秀雄教授、原亨和教授ら)

大学が育む産業の芽 (細野秀雄教授、原亨和教授ら)

日経産業新聞 2011年09月30日 朝刊

日経産業新聞は9月30日付の朝刊で「化学産業 変化の胎動-大学が育む産業の芽」という表題のもと、日本の次の成長産業を開く研究成果を生み出している大学の研究室を取り上げ、注目される研究成果の詳細記事を掲載した。

同記事では、細野秀雄教授らが発明した、透明アモルファス半導体の「酸化インジウム・ガリウム・亜鉛(IGZO)」が次世代の薄型ディスプレー素材として紹介された。また、先ごろ、同発明の特許使用ライセンス契約(非独占)を韓国サムスン電子と結んだこと(関連記事)により、「日本の発明を(日本企業ではなく)韓国に渡してしまうのか」と受け止めた人から、批判の声が挙がったことにも触れ、細野教授の「日本のテレビメーカーは韓国や台湾のメーカーにシェアで抜かれ日本の産業衰退を心配する声もあるが、IGZOを作るのは日本メーカーだ」というコメントを掲載するとともに、日本の化学産業に勢いをつけたいという同教授の強い思い入れについても紹介した。

また、「触媒化学」の分野で注目される研究として、原亨和教授らが取り組む触媒研究をとりあげ、2008年に同教授らが発表した「植物のセルロースの99%以上を糖に分解する技術」と今年発表した「植物由来の糖(グルコース)の9割以上を樹脂原料に転換できる技術」を組み合わせることで、セルロースのほとんどを糖を経由して樹脂原料にでき、化学品原料やバイオ燃料の分野での産業応用が期待できると述べた。

 


細野・神谷・平松研究室
原研究室



ページトップへ