トップページ » 過去のプレスリリース » 過去のプレスリリース(2011) » コバルトでも超電導材料(細野秀雄教授)

コバルトでも超電導材料(細野秀雄教授)

日経産業新聞 2011年06月10日 朝刊 10面他

 

 

細野秀雄教授らは、極低温で電気抵抗がゼロになる新しい超電導材料を発見した。細野教授らは2007年以降、ニッケル、鉄をそれぞれ含む超電導材料を発見しており、今回、コバルトを含む材料を発見したことで、代表的な3つの磁性元素が出そろった。

新材料はランタンとコバルト、ホウ素からなる。電気抵抗がゼロになるのはセ氏零下269度(絶対温度4度)。コバルトが超電導を引き起こすとみている。成果は、米国物理学会の論文誌フィジカル・レビュー・レターズ(電子版)に掲載された。

1911年にオランダで発見された超電導材料は電気抵抗ゼロと併せて磁力を排除する「マイスナー効果」を示し、磁性元素を含めないことが原則。鉄、コバルトなどの磁性元素を混ぜないことが常識だったが、細野教授らはあえて磁性元素を入れた超電導材料の開発を進め、2007年以降次々発見した。磁力に弱い点が超電導材料の課題だったが、磁性材料を含む新材料はこの解決につながる可能性がある。

詳細については、「最近の研究成果」および、プレスリリースを参照。

 

細野・神谷・平松研究室

ページトップへ