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日経技術トレンド調査-細野教授らの研究成果が総合第一位に。

日経産業新聞 2011年10月21日 朝刊

10月21日付の日経産業新聞朝刊に、日本経済新聞社が実施した「技術トレンド調査」(2011年度・第3回 調査方法については下記参照)の結果が掲載され、細野秀雄教授らが開発した半導体ガラス(7月1日発表・関連記事)が総合評価の第1位となった。

同教授らが開発した半導体ガラスの原料は絶縁体であるセメントの仲間のアルミナ。2003年に原料中の酸素イオンに代えて電子を詰め込み、導電体にすることに成功した。7月に発表した研究では、セ氏1600度の高温で解かしても電気を良く通し、急冷したガラスが半導体として機能することを確認した。同紙は、同教授らの研究成果への「新規性や学術性」の高い評価が1位という結果につながったとし、「すぐに実用化することは難しい」という声もあったが、電子を放出しやすい性質があり、薄型表示装置用の材料や水に溶かして有機合成反応を起こす溶媒にするなどの可能性もあると述べている。

また、国の「最先端研究開発支援プログラム」に採択されたグループである、細野秀雄教授や京都大学の山中伸也教授らの研究成果が高評価を受けたことで、これらの研究成果が今後どのように社会に還元されるのかが、一段と注目されるだろうと述べている。

【日本経済新聞社 技術トレンド調査】

大学や企業など国内の研究機関が2011年6月から8月に公表した技術開発成果(第3回の対象は42件)を日本経済新聞社が組織した外部の専門家と科学技術振興機構の技術移転プランナーが評価。指標として、実用性、市場性、新規性、学術性、話題性の5項目があり、項目ごとに高い順
に3,2,1点で採点し平均点を算出し、各平均点を合計して順位を決定する。

 

細野・神谷・平松研究室

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