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糖の9割、樹脂原料に転換-チタン酸化物を触媒に(原亨和教授)

日経産業新聞 2011年09月07日 朝刊7面

原亨和教授らは、植物由来の糖(グルコース)の9割以上を樹脂原料に転換できる技術を開発した。国内資源が豊富なチタンの酸化物を触媒に使う。

開発したのは糖をヒドロキシメチルフルフラール(HMF)と呼ばれる化合物に転換する技術。HMFはポリエステルの原料となる。

2008年に同教授らによって開発された植物の茎や木材を構成するセルロースを100%糖に変える技術と今回の技術を組み合わせると、木の廃材や稲わらなど食べない部分から樹脂原料を量産できる。

市販のHMFは石油を原料としており、新技術を使えば石油が不要なうえ、HMFの価格は10分の1以下に下がるとみている。企業と組み、3年以内にパイロットプラント、5年以内に商業プラントの完成を目指す。

 

原研究室

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