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材料研究-新領域に価値(細野秀雄教授) 

日刊工業新聞  2013年01月17日 他1紙

細野秀雄教授は1月16日に科学技術振興機構で開かれた記者会見で、新政権が科学技術の特定分野に巨費を投じる姿勢を示したことに関して意見を求められ、「特定の研究分野に国の予算を集中することはアンバランス。幅広い基礎研究の根を枯らさないことが最重要だ」と応え、特定の研究分野に巨費を投じようとする新政権の姿勢をけん制した。

また、前政権時代に行われた助成に関しても、「助成期間が4年間なので予算を消化できず、費用対効果が悪い」ことを指摘し、「基礎研究向けの予算は10年以上続けることが望ましい」と述べ、多数の研究者をカバーする助成制度の維持を訴えた。

さらに、理想とする材料研究について問われ、「ネイチャーやサイエンスといった一流誌に掲載され、世界が認める学術のオリジナリティがなければならない」とし、「新領域の開拓に最大の価値があり、学術のブレークスルーが産業化や社会の困難の解決につながる」と述べた。また、「基礎研究の成果が応用につながるには少なくとも10年はかかる。収穫には我慢が必要」と述べ、基礎研究は10年、20年の期間を経て成果が出ることを強調した。

同記者会見について、1月17日付の日刊工業新聞、日経産業新聞、1月25日付の日刊工業新聞が記事を掲載した。

 

 

細野・神谷・平松研究室



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