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鉄系磁石の磁力3倍に (細野秀雄教授)

2013年10月13日

日経産業新聞は10月13日付の紙面で、超電導工学研究所の田辺圭一副所長らが鉄系超電導磁石で発生する磁力を従来技術の3倍まで高める可能性がある技術を開発したと報じた。

政府の最先端研究開発支援プログラム(FIRST)で細野秀雄教授が代表を務めるプロジェクトの成果。

超電導材料の中に微粒子を分散させ、より大電流を流して高い磁力を発生させても電気抵抗ゼロの超電導状態を保つ。冷却に高価なヘリウムが不要になる鉄化合物の超電導材で流せる電流を3倍にした。

MRIなどに使う従来の超電導材料は高価なヘリウムで零下269度以下にするが、鉄化合物はより高い温度まで超電導を保ち、市販の冷凍機を使えるという。2014年3月までに長さ1メートルの線材を開発し、冷却が容易なMRIや高磁場磁石の実用化を目指す。

 

 

 

 

細野・神谷・平松研究室



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