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科学技術大国の実像-政府支援、ひらめき促せ(細野秀雄教授) 

日本経済新聞 2013年04月02日

 

日本経済新聞は4月2日付の紙面で、「科学技術立国の実像」という表題のもと、日本の科学技術研究の現状を紹介し、研究を後押しする日本政府の政策の課題についてまとめた。

化学や素材研究の分野で有望な研究を行っている研究者の一人として、細野秀雄教授を取り上げ、同教授が開発したアンモニア合成を大幅に効率化できる触媒やスマートフォンの消費電力を大幅に下げる新素材「IGZO(イグゾー)」を紹介。

その一方で、日本政府は化学や素材の研究助成を手厚くし、研究者をせきたててきたが、2008から2010年に化学分野で発表された論文の数を2002年から2004年と比べると、ドイツや米国がそれぞれ19%、13%と増加しているのに比べ、日本は2%減少し、先進国の中で日本だけが取り残されている現状を紹介した。

同記事は、新産業に育つ芽生えは、個人のひらめきや専門外の価値観との化学反応から生まれ、政府が予算をちらつかせながら研究範囲を絞り、計画通りの成果を強いるなら、研究者の豊かな発想が閉ざされる。世界の問題に本気で挑む姿勢を国が示し、研究者の心を射止める施策があればこそ、『宝の山』を生かすことができると述べた。

 

 

 

細野・神谷・平松研究室



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