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超電導線材 ヘリウム不要 (細野秀雄教授)

日経産業新聞 2013年05月09日

日経産業新聞は5月9日の紙面で、細野秀雄教授と物質・材料研究機構(NIMS)の熊倉浩明招聘研究員と戸叶一正外来研究員らが冷凍機で冷やしても超電導になる線材を開発したと報じた。

線材に用いた超電導材料は鉄とバリウム、カリウム、ヒ素からなる化合物で、絶対温度37度(セ氏マイナス236度)以下で電気抵抗ゼロの超電導状態になる。これまでより20度近く高い温度でも電気抵抗がゼロになるため、極低温に冷やすのに使っていた高価なヘリウムが不要となる。今後、原料の組成や製法を改良すれば、高い磁場を出す磁石としてすでに実用化しているニオブ・スズ合金の約10万アンペアを超えるとみている。高性能磁石や磁気共鳴画像装置(MRI)への実用化を目指す。

同研究成果については、5月15日に都内で開催される「低温工学・超電導学会」で発表される予定。 

 

 

 

 

 

細野・神谷・平松研究室



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