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ゴムのようなガラス-高温時伸び縮み(稲葉誠二氏(元特任助教))

北海道新聞 2015年02月23日

北海道新聞は2月16日の紙面で、約250度の高温の状態でゴムのように伸び縮みするガラスを、旭硝子中央研究所の稲葉誠二主席研究員(元特任助教)らが開発したと報じた。

稲葉さんらが着目したのは、骨格の鎖が酸素とリンでできたガラス。これにリチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムの4種類の金属イオンを混ぜた「混合アルカリメタリン酸塩ガラス」を作った。230~250度に加熱した場合、引っ張るとゴムと同じように鎖同士が直線的に並び、離すと鎖が縮んで絡まった構造に戻った。ゴムが使えないような高い温度での衝撃吸収材などの用途が考えられるという。

旭硝子中央研究所の稲葉誠二主席研究員は、昨年3月まで当研究所のAGC旭硝子 ガラス・無機材料共同研究部門で、それぞれ特任助教として在職し、今般の研究成果は当時細野秀雄教授と共同で行われていた研究の成果である。

 

 

細野・神谷・平松研究室



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