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米、「材料ゲノム」の衝撃-実験せずに知財化も- (細野秀雄教授)

日本経済新聞  2015年06月22日 朝刊13面

 日本経済新聞は6月22日付朝刊で、米国で2011年から始まっている「マテリアル(材料)ゲノム計画」について掲載している。マテリアルゲノムは生物のゲノム(全遺伝情報)解析を思い起こさせる米国の造語で、さまざまな材料に関しすでに存在する膨大なデータをコンピュータに処理させ、材料の組成や構造と、硬さや電気の通りやすさなどの性質を結ぶ経験則を抽出する。人工知能技術を持ち込み、優れた性能を持つ新材料を生み出す速度を2倍に高めるという国家プロジェクトであり、実験を行わずに材料ゲノムの手法を知的財産権の確保に利用する可能性も指摘され始めた。 新潮流に日本の科学者も対応を進めている。細野秀雄教授は数年前からデータに基づく新材料探索の手法を活用する。「新材料候補がすでに見つかっている。新手法導入で若手を材料開発に引き付ける効果もある」と話している。

 

細野・神谷・平松研究室



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