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研究者紹介記事ー電子の謎 解明に迫るー(笹川崇男准教授)

日経産業新聞 2016年03月31日 朝刊

  日本産業新聞は3月31日付の記事「次世代の先導者」で、笹川崇男准教授を紹介した。笹川准教授は、「個々の電子が持つ潜在的能力はまだたくさん隠れている」と電子の未知の性質解明に挑んでいる。

  「電子の性質を調べるにはまず単結晶作りから始める必要がある」と2007年以降、高純度な電子材料の大型単結晶作りにこだわってきた。笹川研究室で作製した銅酸化物高温超電導体、遷移金属カルコゲナイド、黒リン、トポロジカル絶縁体の単結晶について紹介されている。次々と作り出す単結晶を提供してほしいと、国内外の研究機関から申し込みが相次ぎ、世界中と共同研究を推進する。

 記事の中では、東大教授の北沢宏一(故人)研究室に入り、当時助教授だった岸尾光二の指導を受けて単結晶合成に取り組むことになった経緯や、超電導以外の様々な物質研究に取り組むきっかけとなった細野秀雄教授の言葉についても触れている。ただ科学者への道を開いた高温超電導研究は引き続き1本の柱として残しており、「室温超電導体の発見もあきらめてはいない」と意欲を燃やしている。

 

笹川研究室



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