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高精細「IGZO」鴻海魅了ーシャープのディスプレー用半導体ー(細野秀雄教授)

日経新聞 2016年05月13日 朝刊31面

 日経新聞は5月13日付の紙面で、ディスプレー用半導体「IGZO」について取り上げた。日本の研究者が長年にわたって開発を積み重ねてきた日本初の技術で、有機ELを使ったディスプレーの性能を飛躍的に高めるとされる。
 IGZOを最初に合成したのは、科学技術庁無機材質研究所(現物質・材料研究機構)の君塚昇さんで、東京工業大学 細野秀雄教授がディスプレーに応用できると気づいた。2002年に科学技術振興機構(JST)の支援で薄膜トランジスタ(TFT)を試作し、04年に一連の成果が英科学誌ネイチャーに発表されてIGZOの名前は一気に世界中に広まった。
 シャープは12年にJSTと特許使用の契約を結び、製品化に乗り出した。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下となるシャープの再生のカギを握るとみられている。鴻海の郭台銘董事長(会長)は「IGZOによってディスプレーが高精細で省エネルギーになる」と強調。「次世代技術で市場競争に勝っていく」と期待を示した。

 

 

 

細野・神谷・平松研究室



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