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過去のプレスリリース(2009)

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2009年
研究室名 タイトル・記事掲載メディア
2010/ 1/ 5 日経産業新聞 1月5日(火) <朝刊> 11面
笠井研究室 超高層ビルの震災対策  中国・同済大と研究  東工大 
 笠井和彦教授は中国の同済大学のグループと共同で、「超高層建築物の耐震性評価と地震被害抑制」の研究に着手する。 高い地震発生率や都市部の超高層ビル増加に伴い地震被害軽減が重要課題になっており、科学技術振興機構「戦略的国際科学技術協力推進事業」の3年間の支援を受け、日本側は世界的に強い「制震」「免震」技術を核に鉄骨構造建築を主に、中国側は鉄筋コンクリート建築を分担する。 
2009/12/ 7 米国化学会専門誌「クリスタル・グロース& デザイン」(電子版速報) 2009年12月1日
笹川研究室 大型単結晶育成による環境に優しいダイヤ分子の精製
笹川崇男先生の研究成果掲載!
  石油から抽出できるナノテク新素材「ダイヤ分子」には、
ダイヤモンドのもつ優れた性質に加えて、ナノのサイズ、特徴的な形状、
キラリティー(構造の右手・左手の関係)などから生ずる新たな機能が
期待されています。
例えば、電子放出素子に応用できる負の電子親和力や、
紫外領域の光検出・発光素子への応用に有利なギャップサイズが可変で
直接遷移型の電子バンド構造などが挙げられます。

しかしながら、入手可能なダイヤ分子試料は、光学的な応用などには
致命的な量の不純物を含んでおり、その精製にはエネルギー消費が多いことや、
環境負荷の大きな有機溶媒を大量に使うという問題がありました。
いうまでもなく、光学応用に欠かせない大型単結晶は入手できませんでした。
今回、これらの問題点を解決できる手段を開発しました。

着目したのは、ダイヤ分子のもつ昇華特性で、気相輸送法による
単結晶育成を行いました。単結晶が育つときに示す異質を排除する
メカニズムにより、試料純度が飛躍的に向上することが確認できました。
加熱空間が観察できて温度分布も結晶成長に適切なものに
調整できる専用の電気炉を設計し製作することにより、
単一核で結晶を成長させることも可能になり、
一片の長さが1cmを超えるような単結晶の合成にも成功しています。
これにより、今後の光学応用に向けた研究への道が拓けました。

以上の成果は、米国化学会の専門誌「クリスタル・グロース・アンド・ デザイン」(電子版速報)で、2009年12月1日(米国時間)に公開され、 12月7日の日経産業新聞にも記事が掲載されました。
日経産業新聞 12月 7日(月) <朝刊> 12面
1ナノ レベルのダイヤで結晶  X線や電気、紫外線に  東工大、医療機器に応用
笹川崇男准教授と研究グループは、1ナノメートル以下の小さなダイヤモンドが立体的に結びついた結晶の作製に成功。X線や電気を紫外線に変える働きがあるとみられ、薄型照明機器や内視鏡に取り付けるがん治療などの医療機器に応用や実用化を目指している。 
成果は米国化学学会専門誌クリスタル・グロース&デザイン(電子版)で発表されました。
  関連リンク: Crystal Growth & Design 
2009/11/12 日経産業新聞 11月12日(月) <朝刊> 12面
細野・神谷研究室 先端人 新超電導物を質発見 国内で豊富な元素活用
  細野教授の紫綬褒章受章の感想、新超電導物質の発見、電気が流れるセメントやアモルファス酸化物(ガラス)半導体の開発など多くの偉業と、「ユビキタス元素戦略」(いつでもどこでも手に入る身近な元素から隠れた才能を発見する)の推進、などについて掲載されています。
2009/11/ 2 日本経済新聞 11月2日(月)<朝刊> 24面、朝日新聞 11月2日(月)<朝刊> 26面、
鉄鋼新聞 11月2日<朝刊> 1面、新聞各社
細野・神谷研究室 秋の褒章受章者発表
  細野教授が紫綬褒章を受章されました。 
(紫綬褒章は学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい方に贈られる。 11月3日政府発令)
 関連リンク 読売新聞、 毎日新聞、 産経新聞、 
2009/10/26 NHK教育テレビ 「サイエンス ZERO」  2009年10月31日(土) 夜10時放送
細野・神谷研究室 いま鉄がアツイ ~超電導から新合金まで
  細野研究室の鉄系化合物の超電導が紹介されます。ぜひご覧ください!
 予告編はこちらです: http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
2009/10/20 毎日新聞(大阪) 2009年10月10日 <夕刊> 8面, 11面
共同利用研究 世界最硬? ダイヤ結晶作製 兵庫教育大成功
 兵庫教育大 庭瀬敬右教授らの研究グループ(東大、東工大(応セラ研の全国共同利用・共同研究制度を利用した共同研究))が結晶粒を極限まで小さくした「アモルファス(非結晶)ダイヤモンド(世界一硬い可能性のあるダイヤ)」を黒鉛から作ること成功。
成果は今年3月発行の米物理学専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」で紹介されました。
 関連リンク: 米物理学専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」
2009/ 9/28 日経サイエンス誌 2009年11月号 48 ~ 57ページ
細野・神谷研究室 高温超電導 鉄が握る解明のカギ
  細野秀雄教授らが鉄系超電導物質発見までの経緯や、原理、今後の研究・開発動向など詳しく記載されています。  Scientific American 誌 August 2009、「原題名: An Iron Key to High-Temperature Superconductivity? 」 Graham P. Collins 氏著、 細野先生監修
 関連リンク: 「鉄系高温超伝導体の発見とその後の進展」、細野先生のWeb、 科学技術振興機構
2009/ 9/24 日経産業新聞 9月24日(木) <朝刊> 9面
細野・神谷研究室 室温超電導物質の探索 
銅系酸化物では兆候,  鉄系・有機系でも新物質
 科学者の最大の関心事になっている室温超電導の可能性を持つ「擬ギャップ」の正体解明と、鉄系超電導物質を発見した細野教授のチームと、元素2種類からなるシンプルな構造を見つけた台湾中央研究院物理研究所M.K.ウー所長による室温超電導の実現が期待されている。
2009/ 9/ 11 日刊工業新聞 9月11日(金) <朝刊> 22面
細野・神谷研究室 超電導の国際賞 細野・前野両教授に決定
 細野秀雄教授と前野悦輝京都大学教授が国際超電導国際賞を受賞。9月7日~12日に京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催された「第9回超電導国際会議(M2S)」で授賞式と記念講演が行われました。同会議は3年毎に世界各地で行われる超電導分野最大の国際会議で、日本では18年ぶりの開催。
2009/ 9/ 11 朝日新聞 9月11日(金) <朝刊>
細野・神谷研究室 平均90億円最先端研究支援に30人選定
 細野教授が、30人に平均90億円を支給する最先端研究開発支援プログラムの研究者に選定されました。詳細は、朝日新聞「アスパラクラブ」(http://aspara.asahi.com)のaサロン・科学面にようこそ」トップ記事のページをご覧ください。
2009/ 9/ 8 日経産業新聞 9月8日(火) <朝刊> 3面
細野・神谷研究室 高温超電導 都内で世界最大会議 「擬ギャップ」の正体に関心
 高温超電導物質に関する世界最大の国際会議(M2S)が7日から都内で開催され、世界40の国・地域から約1000名が集まり、室温超電導の可能性、新発見物質、超伝導の応用などを議論する。銅系酸化物質の「擬ギャップ」の正体解明により室温超電導の可能性と、細野教授らが発表した鉄系超電導物質が関心を集めている。
2009/ 9/ 5 日本経済新聞 9月5日(金) <朝刊> 3面
細野・神谷研究室 先端研究、政府が2700億円助成
 細野教授が、政府による2009年度補正予算に盛り込んだ2700億円の先端研究支援基金の助成対象者(30名)に選ばれました。  最先端研究開発支援プログラム : 「中心研究者及び研究課題」の選定結果(PDF)  (関連リンク: 科学技術政策ホームページ
2009/ 9/ 3 日刊工業新聞 9月3日(木) <朝刊>
細野・神谷研究室 東工大教授らに超電導の国際賞
 細野教授超電導国際会議(M2S)より超電導分野の新物質発見で優れた業績を挙げた研究者を表彰する「ベルンド・T・マティアス賞」を受賞。9月7日より都内で開催される会議で表彰式が行われる。
2009/ 8/30 「Nature Physics」誌に研究成果掲載 2009年8月30日 (英国時間) 
笹川研究室 高温超伝導体の電子構造の謎に迫る。
- 超伝導メカニズム解明にまた一歩前進 -
 笹川崇男 准教授応セラ研共同利用研究(代表:Stanford 大 Shen 教授)のグループは、 銅酸化物高温超伝導体において、運動量空間の、どの場所にいる電子が高温超伝導に 寄与しているのかを詳細に解明しました。

超伝導は、電子が2つで一組の運動状態(クーパー対)になることで実現します。
そこで、運動量空間において、
①どの場所にクーパー対の密度が多いか?
②どの場所にいるクーパー対の結合力(エネルギーギャップ)が強いか?
の2点を明らかにすることが、高温超伝導メカニズムを解明するカギと考えられています。

これらに答えを与えるものとして期待されている最先端の実験観測手法が、 角度分解光電子分光(ARPES)法と電子波干渉利用の走査型電子顕微分光(QPI-STS)法です。 しかしながら、これまでの観測では、特定の運動方向(銅-酸素結合方向)の電子について、ARPES と QPI-STS は相容れない結果を報告していました。

今回、より詳細なARPES 実験に加えて、理論計算も行うことによって、2つの手法が 異なる結果を与えていた原因を突き止めることに成功しました。
この成果は、高温超伝導メカニズム解明への大きな弾みになるものとして注目されています。

本研究成果は、英国科学会誌「Nature Physics」(先行オンライン出版版)で、 2009年8月30日(英国時間)に公開されました。また、本研究成果とネイチャー・フィジクス誌への論文掲載を報じる記事が、 9月4日の日経産業新聞に掲載されました。

論文題目:
A Momentum-Dependent Perspective on Quasiparticle Interference in Bi2212
(Bi2212高温超伝導体における準粒子干渉の運動量空間依存性に関する全体像)
著者:
I. M. Vishik, E.A. Nowadnick, W. S. Lee, Z.-X. Shen, B. Moritz, T.P. Devereaux, K. Tanaka, T. Sasagawa, and T. Fujii,
誌名:
Nature Physics (Published online: 30 August 2009, DOI:10.1038/NPHYS1375)
http://www.nature.com/nphys/journal/vaop/ncurrent/full/nphys1375.html
日経産業新聞 9月4日(金) <朝刊>
超電導臨界温度 「冷凍庫」レベルに道 
東工大 上昇妨げる現象特定
笹川崇男准教授と米スタンフォード大学などの日米共同研究グループは、超電導物質の電気抵抗がゼロになる「臨界温度」を摂氏零下27度まで、大幅な引き上げに道を開く実験データを得た。成果は英科学誌ネイチャー・フィジクス(電子版)で発表されました。
2009/ 8/12 化学工業日報 8月12日(月) <朝刊> 3面
原研究室 バイオマス向け触媒で講演会
 原教授未踏科学技術協会主催の特別講演会「革新的触媒化学が拓くバイオマス資源活用の新展開~環境にやさしい高効率セルロース分解触媒への期待~」で講演されます。
講演日時、会場 9月9日(水)13:00~、東京都千代田区「商工会館」 
講演テーマ: 原教授が開発した「バイオ資源を無駄なく有用化合物に分解できるグラフェン系固体酸触媒と開発動向」などを紹介。
2009/ 8/10 日刊工業新聞 8月10日(月) <朝刊> 16面
細野・神谷研究室 東工大 鉄系化合物の超電導物質発見
 細野教授らが発見、,銅に代わり超伝導研究の主役となった「鉄系化合物の超電導物質」の実物が、東京大学総合研究博物館で(10月末まで)開催されている「鉄ー137億年の宇宙誌」で展示されています。(休館日、開館時間、展示詳細などは博物館ホームページをご覧ください。)
2009/ 6/10 NHK総合テレビ「首都圏ネットワーク」、シリーズ「環境が変える~技術が変わる~」
原研究室 原先生の研究が放映されます。ぜひご視聴ください!
放送日時: 6月11日(木) 18:10~19:00
2009/ 6/9 毎日新聞 6月9日(火) <朝刊> 15面
細野・神谷研究室 理系白書’09 挑戦のとき、
  神原研究員(08年科学論文引用回数世界一になった論文筆頭著者)の写真、研究生活やコメントなどが「魅力感じる錬金術」と題して掲載されました。
詳細は紙面 、毎日新聞「理系白書」、 「サイエンスポータル」のニュースページをご覧ください!
2009/ 6/7 読売新聞 6月7日(日) <朝刊> 15面
細野・神谷研究室 細野教授「第50回藤原賞」受賞者と業績紹
 「さまざま元素の隠れた特性を解明し、新しい電子材料の開発につなげた。」ありふれた物質を情報化社会に不可欠の電子材料に変える 「ユビキタス元素戦略」の提唱者。鉄を含む高温超電導物質、電子ペーパーや有機EL次世代液晶ディスプレーの 素材となる薄膜トランジスタ、光を当てると電気が流れるセメントの発明や発見の業績など。
2009/ 6/3 読売新聞 6月3日(水) <朝刊> 29面、 朝日新聞 6月5日(金) <朝刊> 29面
細野・神谷研究室 細野教授「第50回藤原賞」受賞
 藤原科学財団より、科学技術の発展に貢献した研究者をたたえる賞。 
6月17日に東京千代田区の学士会館で贈呈式が行われる。 透明で曲げられる薄膜トランジスタや、鉄を含む新しいタイプの高温超電導物質の発見など革新的材料を創出してきた業績の評価による。 詳細は紙面、「msn 産経ニュース」をご覧ください
2009/ 6/2 日経産業新聞  6月2日(火) <朝刊> 11面
林(克)研究室  東工大 低温で活性酸素放出 
セラミックス材料に通電 半導体製造に応用
 林克郎准教授がセラミックス材料に電気を流すことで加熱して、従来より低温で活性酸素を作る技術を開発。 従来より半導体などの基板の酸化反応を省エネルギー、低コスト化実現。
2009/ 6/ 1 日経産業新聞 6月1日(月) <朝刊> 17面、 建設通信新聞 6月1日(月) <朝刊> 3面 
超高層マンションの制振 「風・地震両用ダンパー」 
大林組、東工大と開発
笠井研究室  大林組笠井和彦教授(研究チーム)は二つの制振機能を備えた超高層マンションの制振 「ハイブリッド型(風・地震両用)ダンパー(緩衝器)」を開発した。風による微小な揺れと、大地震対策用ブレーキダンパーを組み合わせ、2つの制振機能を一台で兼任するため制振設備の導入コストを最大4割低減。 (20011年完成予定北九州市内タワー型マンション建築に初適用)
2009/ 5/ 27  日本経済新聞 5月25日(月) <夕刊> 1面
細野・神谷研究室 定説破り「鉄で超電導」証明、身近な材料「新素材」に一変
 細野教授の記事が「壁を越えて、拓く人」のコラムに掲載されました。
2009/ 5/ 20  NHK総合テレビ「プロフェッショナル」に 細野教授 が出演なさいます。
細野・神谷研究室 ぜひご覧ください!
放送日時: 5月26日(火曜日)22:00~22:48
2009/ 5/ 14  日経産業新聞  平成21年 5月14日(木) <朝刊>
応セラ研 「3大学材料研究所連携による共同研究成果」
「ハイブリッド化で新機能」開発、「基盤技術築き新産業興す」
(東北大金属材料研究所と東工大応用セラミックス研究所、阪大接合科学研究所)
 水素ガス分離膜、金属ガラスのレーザー接合やハンダ接合、超微細パターンを持つ新機能性電子デバイス、新規の生態材料。 応セラ研の水素分離膜としてリン酸塩ガラス、人工関節部品のナノ微細周期構造部に骨の主成分アパタイト層を成長させる化学処理などの研究開発が特筆されています。 (連携出願済特許5件、過去4年間の出願特許20件以上、学術成果発表40件以上、学術論文70部以上、国際会議3回の実績)
2009/ 5/ 8  スカパー! サイエンス チャンネル『THE LABO ~研究所の歴史に見る科学の系譜~』シリーズで、応セラ研が紹介されます!
(スカパー! 773ch 2009年5月11日 19:30~20:00 放送予定)
応セラ研  スカパー! 773ch サイエンス チャンネル、『THE LABO ~研究所の歴史に見る科学の系譜~』シリーズに、応セラ研が取り上げられます。
研究所の設立の経緯から最先端の研究内容までが紹介されています。ぜひご覧ください。
放送日時  5月11日(月) 19:30~
        5月18日(月) 20:30~(再放送)
放送チャンネル スカパー! 773ch <Australia Network/サイエンス チャンネル>
初回放送終了後、当日深夜か翌日にエンコードされ、サイエンス チャンネルホームページにて、ストリーミング配信が開始されます。こちら も併せてご覧ください。
2009/ 4/21 東京新聞 4月21日(火) 朝刊19面 
林(克)研究室  林克郎准教授「第一回「ゴットフリート・ワグネル賞」授賞式が東京都内のホテルで開催されました。
2009/ 4/21 
NHK総合テレビ 「爆笑問題のニッポンの教養」 2009年 4月21日(火)放送予定
原研究室
  NHK総合テレビ「爆笑問題のニッポンの教養」において、原 教授 が開発した固体酸触媒の先駆的な研究成果が 『永久エネルギーを生む(仮題)』 というサブタイトルで紹介(2009年 4月21日23:00~23:30 放送予定) されることになりました。

<関連記事>
稲わら・廃材からバイオ燃料 (日経新聞 平成20年 8月25日掲載)
完全カーボンニュートラル バイオ燃料用新触媒に期待 (日刊工業新聞 平成20年 8月14日掲載)
固体酸触媒法に期待高まる  セルロースのバイオ燃料化 エネルギーコスト大幅減 (化学工業日報
平成20年 7月30日掲載)

放送をお楽しみに!

2009/3/31

建設通信新聞 平成21年3月31日
林(靜)研究室 RC構造の耐震設計テーマに公演 林(静)教授 
2009/ 3/19 日経産業新聞<朝刊> 平成21年 3月19日(木)
近藤・中村研究室 アモルファスダイヤ 不純物混ざりにくく

- 中性子線を利用 -

 中村一隆 准教授が参加する研究グループがアモルファス(非晶質)ダイヤモンドを黒鉛から直接作ることに成功しました。

中性子線を長期間照射した黒鉛結晶を金の薄膜で覆ったサンプルにタングステン製の円板を秒速 1.7kmの速度で衝突させて、衝撃圧縮によって発生する超高圧で黒鉛結晶を瞬間的に圧縮しました。衝撃による温度上昇は金薄膜が抑制してダイヤモンドの炭化を防ぐことでアモルファスダイヤの直接合成を可能とする新手法の開発に成功したものです。

 アモルファスダイヤは通常のダイヤより硬く、ダイヤ自体を加工する切削工具に使われていますが、従来の製造法のCVD(化学的気相成長法)は原料がメタンであり不純物の水素が混じりやすい問題がありました。 
中村准教授らの研究グループが開発した黒鉛を原料にする新手法は原理的に不純物が混入しにくいため、従来よりも硬いアモルファスダイヤの製造が可能になると期待されています。

本研究成果は、米国物理学会の学術雑誌「Physical Review Letters」に 2009 年 3月20日(米国時間)公開されました。

Physical Review Letters
102, 116803 (2009)

Pathway for the Transformation from Highly Oriented Pyrolytic Graphite into Amorphous Diamond
 
論文を閲覧される場合は
下のリンクをご利用下さい。
doi:10.1103/PhysRevLett.102.116803
2009/ 3/10
ゴッドフリード・ワグネル賞 受賞記事
林(克)研究室
林克郎 准教授
 が受賞した ゴッドフリード・ワグネル賞 の記事が新聞各紙に掲載されました。 
毎日新聞 平成21年 3月22日(日)
ドイツ・ワグネル賞
染谷・東大准教授 1等賞を受賞
北日本新聞<朝刊> 平成21年 3月10日(火)
責任果たせた気持ち
 コラム「けさの人」で第1回独ワグネル賞を受賞した林克郎准教授が大きく取り上げられています。
ワグネル氏は東京工業大学の創立メンバーの一人で、東工大でセラミックス研究を始めました。 林(克)准教授もセラミックスが専門で、新聞社のインタビューに「ワグネル先生にちなんだ賞がいただけ、うれしい」、「東工大の研究者として責任を果たせた気持ち」と答えています。
日刊工業新聞 平成21年 3月10日(火)
ドイツ・ワグネル賞
1等に染谷東大准教授
日刊自動車新聞 平成21年 3月10日(火)
独イノベーション・アワード
初の受賞者 5人が決定
2009/ 3/
鉄系高温超伝導の特集号が相次いで発刊!
細野・神谷研究室  鉄系超電導体に関する論文発表や国際会議が多数行われている中、鉄系高温超伝導体に関する特集号が昨秋より相次いで発刊されています。
鉄系超電導体への注目度と期待の高さが伺えます。
Jounal of the Physical Society of Japan , vol.77 Supplement C (2008)
昨秋行われた鉄系高温超電導国際シンポジウムの特集号

Proc. Int. Symp.: Fe-Pnictide Superconductors
 Layered Iron Pnictide Superconductores:
 Disccovery and Curren Status

New Journal of Physcis, vol.11, 025003 (2009)
細野教授と中国のDr.Ren(Sm系でTc=56Kを報告した中国科学院の若手研究者)が編集した鉄系超電導体の特集号

Editorials: Hideo Hosono et al. 
  Focus on Iron-Based Superconductores
  
  
 doi: 10.1088/1367-2630/11/2/025003?
Physica C vol.469, (2009)  
米国物理学会の2009 APS March Meeting(March 16-20,2009) を前にPhysica C から45編の総合論文を収録した特集号が予定されています

2009/ 2/22 
読売新聞<朝刊> 平成21年 2月22日(月)
細野・神谷研究室 鉄系超伝導 登場1年

「最悪の相性」 一転主役に


細野秀雄 教授らの研究グループが発見した鉄系新型高温超伝導体の論文発表から1年が経ちました。
論文発表を契機に、停滞気味だった超伝導分野の研究が活性化して、1986年の銅酸化物超伝導物質以来20年ぶりの超伝導フィーバーが再来。この1年で、大きな国際会議が8回開催され、学術誌では特集が3回組まれるなど、超伝導研究の大きな潮流になりました。

磁性のある鉄は超伝導と「最も相性が悪い物質」と考えられていた常識を細野教授が打ち破り、「鉄、ヒ素、ランタン、酸素」の4元素系で超電導を実現、中国や台湾の研究グループが追随して「リチウム、鉄、ヒ素」の3元素系や「鉄、セレン」の2元素系の超電導物質を合成し、後の研究で鉄の代わりにニッケルやコバルトを使ったり、鉄以外の元素を別の元素に置き換えても超伝導を示すことが明らかになり、元素の組合わせの幅が大きく広がりました。

 超伝導物質の実用化に目を向けると、加工性に優れるが冷却材に高価な液体ヘリウムが必要な「金属系」はMRIやリニアモーターカーに使われている。冷却材に安価な液体窒素が使える「銅酸化物系」は衝撃に弱く、線材化が難しいために試作の電気自動車や超伝導送電システムで実用試験段階であり、それぞれ一長一短がある。
「鉄系」超伝導物質は、他の二つと比べて、磁場への耐性が高い長所があり、大容量送電や強力なモーターへの応用が期待されていて、冷却材に液体窒素が使えるように転移温度を上昇させる研究が日々行われています。

2009/ 2/12 
テレビ東京 「匠の肖像」 2009年 2月13日(金)放送
テレビ東京 「ニュース・ワールドビジネスサテライト」 2009年 2月17日(火)放映予定
細野・神谷研究室  テレビ東京「匠の肖像」(2009年 2月13日(金)放送分)で 細野秀雄 教授 が取り上げられます。
「匠の肖像」は、さまざまな分野から毎週一人の「ものづくりの匠」を取上げている番組で、現代に生きる「ものづくりの匠」を追うショート・ドキュメントです。

また、この2月で鉄系超電導物質の発表から1年が経ち、それを機に細野教授への取材が増えています。
テレビ東京の「ニュース・ワールドビジネスサテライト」で、鉄系超電導物質の紹介が放送される予定になっています。
どちらもこれから放送されますので、ご興味がおありの方は是非番組をご覧下さい。
番組名:テレビ東京「匠の肖像」 第150回 放送分
[放映日時:2009年 2月13日(金曜日) 22時54分 ~ 23時00分]
 「材料科学者」 としての「ものづくりの匠」の「技」や「作品」から垣間見えてくる、その「生き方」や「哲学」などが紹介されます。
  <「匠の肖像」番組ホームページ><第150回番組内容紹介>

番組名:テレビ東京「ニュース・ワールドビジネスサテライト」
[放映日時:2009年 2月17日(火曜日) 23時00分 ~ 23時58分]
 番組内の特集コーナーで、発表から1年が経った鉄系超電導物質について話題が放送される予定です。 <「ワールドビジネスサテライト」番組ホームページ>
2009/ 1/30 
日刊工業新聞 平成21年 1月30日(月)
細野・神谷研究室 無限の可能性
 細野秀雄 教授の透明酸化物半導体や新型高温超電導体など、材料科学の無限の可能性を話題にした談話が日刊工業新聞のコラム「レーザー」欄に紹介されました。
2009/ 1/18
BSジャパン 「世の中進歩堂」 2009年 1月18日(日)放送分
原研究室  BSジャパン(BSデジタル7ch) の世の中進歩堂の第16回会放送「触媒の最先端研究」
(2009年1月18日(日) 20:30~21:00放送)で、原亨和 教授 が研究している固体酸触媒の先駆的な研究成果が紹介されます。

原教授のインタビューをはじめ、固体酸触媒を判りやすい説明と固体酸触媒を用いた実験が放映されます。ご興味のある方は是非番組ををご覧下さい。

放送内容の紹介はコチラ(番組ホームページ)

2009/ 1/ 7 
東京工業大学HP 『最近の研究成果』  平成21年 1月 7日(水)
細野・神谷研究室 鉄系高温超伝導物質の発見が世界的なブームを巻き起こす
 2008年 2月の「鉄系高温超伝導物質の発見」の論文発表の後、鉄系高温超伝導が中心になった世界的なブームが巻き起こりました。
東工大HP「最近の研究成果」 1月 7日付け記事には、論文発表から2008年末までの鉄系高温超伝導研究のトピックが端的にまとめられています。
2009/ 1/ 5 
日刊工業新聞 平成21年 1月 5日(月)
細野・神谷研究室 超電導研究 再び脚光 -20年ぶりフィーバーのきざし-

鉄系の発見、探索に拡がり


  細野秀雄 教授らの研究グループが発見した鉄系新型高温超電導体が超電導分野の研究者を活性化して、1986年の銅酸化物超電導物質以来20年ぶりの超電導フィーバー再来が始まっています。
鉄系高温超伝導体は発表論文が2008年の High Cited Paper(高被引用文献、学術論文で引用文献として参照される回数が多い文献)になり<関連記事>、発表のわずか4ヶ月後に緊急の国際・国内シンポジウムが開催される<関連記事>など、発表当時から高い注目を集めていました。

  新聞記事には超電導研究の歴史が取り上げられ、停滞していた超電導研究が、鉄系高温超伝導体の登場により20年ぶりの研究フィーバーが始まりつつあると紹介しています。
細野教授のインタビューも掲載されており、「この物質で超電導以外の性質にも注目している」、「物理の研究者と、物質を操れる化学の研究者が一緒になって研究を発展させるべき」、「応用も線材だけでなく、磁場利用など広く探ることが大事。コンセプトの新しいものはきっと次の時代を開くだろう」と答えています。

2009年掲載記事
2009/12/ 7 笹川崇男准教授 米国化学学会専門誌「クリスタル・グロース&デザイン」で研究成果発表 (日経産業新聞 12月7日<朝刊>)
2009/11/12 細野教授の紫綬褒章受章の感想と主な業績、「ユビキタス元素戦略」推進の記事が掲載 (日経産業新聞11月12日<朝刊>)
2009/11/ 2 細野教授が紫綬褒章受章 (11月2日 日本経済新聞、朝日新聞、各新聞<朝刊>)
2009/10/26 細野研究室の「鉄系化合物の超電導」NHK教育テレビ「サイエンスZERO」で10月31日(土)夜10時放送
2009/10/10 兵庫教育大 庭瀬敬右教授らの研究グループ(東大、東工大(応セラ研の全国共同利用・共同研究制度を利用した共同研究))が結晶粒を極限まで小さくした「アモルファス(非結晶)ダイヤモンド(世界一硬い可能性のあるダイヤ)」を黒鉛から作ることに成功。(毎日新聞 2009年、10月10日(土) <夕刊>)
2009/ 9/28 細野秀雄教授らが鉄系超電導物質発見までの経緯や、原理、今後の研究・開発動向などについて詳しく記載。(日経サイエンス誌11月号, 48~57ページ)
2009/ 9/24 室温超電導の可能性を持つ「擬ギャップ」の正体解明と、鉄系超電導物質を発見した細野教授のチームと、元素2種類からなるシンプルな構造を見つけた台湾中央研究院物理研究所のM.K.ウー所長による室温超電導の実現が期待されている。(日経産業新聞9月24日(木)<朝刊>)
2009/ 9/11 細野秀雄教授と前野悦輝京都大学教授が国際超電導国際賞を受賞。9月7日~12日に京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催された「第9回超電導国際会議(M2S)」で授賞式と記念講演。(日刊工業新聞 9月11日(金) <朝刊>)
2009/ 9/11 細野教授が、30人に平均90億円を支給する最先端研究開発支援プログラムの研究者に選定されました。(朝日新聞 9月11日(金) <朝刊>)
2009/ 9/ 8 高温超電導 都内で世界最大会議(M2S)開催 銅系酸化物質の「擬ギャップ」正体と、細野教授発見の鉄系超電導物質に関心。(日経産業新聞 9月8日(火) <朝刊>)
2009/ 9/ 5 細野教授が、政府による2009年度補正予算に盛り込んだ2700億円先端研究支援基金の助成対象者に選ばれました。(日本経済新聞 9月5日(金)<朝刊> )
2009/ 9/ 3 細野教授が超電導国際会議(M2S)より「ベルンド・T・マティアス賞」を受賞
2009/ 8/30 笹川准教授「Nature Physics」誌(英国科学誌)に研究成果掲載 「高温超電導の電子構造の謎に迫る」 (日経産業新聞 9月4日(金)<朝刊>)
2009/ 8/12 原教授が未踏科学技術協会主催の講演会で講演の記事掲載 (化学工業日報 8月12日(月) <朝刊> )
2009/ 8/10 細野教授らが発見した超電導物質が東大総合研究博物館で開催の「鉄-137億年の宇宙誌」で展示。(10月31日まで)(日刊工業新聞 8月10日(月)<朝刊>)
2009/ 6/12 原先生の研究が、NHK総合テレビ「首都圏ネットワーク」 シリーズ「環境が変える ~技術が変わる~」で6月11日(木) 18:10~19:00放送
2009/ 6/ 9 神原研究員の写真を含めた研究生活やコメントなど、紹介記事「理系白書 ’09 挑戦のとき」に掲載 (毎日新聞 6月9日(火) <朝刊>)
2009/ 6/ 7 細野教授「第50回藤原賞」受賞と業績紹介の記事が掲載(読売新聞 6月7日(日)<朝刊>)
2009/ 6/ 3 細野教授「第50回藤原賞」受賞の記事が掲載(読売新聞 6月3日(水)<朝刊>、 朝日新聞6月5日(金)<朝刊>)
2009/ 6/ 2 林克郎准教授が活性酸素を従来より低温で作る技術を開発した記事掲載(日経産業新聞 6月2日(火)<朝刊>)
2009/ 6/ 1 大林組と笠井和彦教授(研究チーム)が超高層マンションの制振「ハイブリッド型(風・地震両用)」ダンパー開発の記事が掲載 (日経産業新聞 6月1日(月) <朝刊>)
2009/ 6/ 1 大林組と東工大 笠井和彦教授と共同研究で高層RC建築向け、風揺れと地震の両方に対応する制振装備「ハイブリッドブレーキダンパー間柱型」を開発、導入コストを最大4割低減のニュース,建設通信新聞 2009年6月1日(月) 朝刊 3面に掲載
2009/ 5/27 細野教授の記事 '定説破り「鉄で超電導」証明、身近な材料「新素材」に一変' の見出しで「壁を越えて(拓く人)」のコラムに掲載 (日本経済新聞 5月25日 <夕刊>)
2009/ 5/20 細野教授 NHK総合テレビ番組「プロフェッショナル」に出演 (5月26日(火)22:00放送)
2009/ 5/14 「3大学材料研究所連携」共同研究成果として「ハイブリッド化で新機能」開発、「基盤技術築き新産業興す」の記事が掲載 (日経産業新聞5月14日<朝刊>)
2009/ 5/ 8 スカパー! サイエンス チャンネル『THE LABO ~研究所の歴史に見る科学の系譜~』シリーズで 応セラ研紹介!
(スカパー! 773ch 2009年5月11日 19:30~20:00 放送)
2009/ 4/22 林克郎准教授「第一回「ゴットフリート・ワグネル賞」受賞の記事が掲載 (東京新聞 4月21日(火) <朝刊>)
2009/ 4/22 細野教授が、青海の日本科学館で開催されたシンポジウム「超伝導2009-使われる超伝導の時代へ」で「鉄系高温超伝導体の発見!」の 講演をされた記事が掲載(電波新聞 4月17日(金)<朝刊>)
2009/ 4/ 6 東工大が2008年の論文被引用数世界一になったことで、細野教授のコメント掲載
2009/ 4/ 3 神谷准教授「金属ガラス・無機材料接合技術開発拠点プロジェクトの成果」が掲載されました。 
2009/ 3/31 林静雄教授が関西建設技研の研究会にて「RC構造の耐震設計テーマ」に講演の記事が掲載 (建設通信新聞)
2009/ 3/31 NHK総合「爆笑問題のニッポンの教養」に原教授が出演。
(NHK総合 2009年 4月21日23:00~23:30放送)
2009/ 3/31 林克郎准教授が受賞したゴッドフリード・ワグネル賞の紹介記事が掲載
2009/ 3/27 東工大論文引用数トップ米紙掲載の昨年249回 朝日新聞<朝刊> 3月27日(金)
2009/ 3/25 東工大・神原氏ら科学論文引用1位 昨年249回 毎日新聞<朝刊> 3月25日(水)
2009/ 3/18 「鉄系超伝導の特集号が相次いで発刊!」 (JPSJ-77SC, NJP, Physica C)
2009/ 3/ 4 「鉄系超伝導 登場1年 『最悪の相性』一転主役に』」 (読売新聞 2009年 2月22日)
2009/ 2/12 テレビ東京「匠の肖像」に細野教授が出演されます!
(テレビ東京,2009年 2月13日(金) 22:54~23:00放送)
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で鉄系高温超伝導が紹介
(テレビ東京,2009年 2月17日(火)23時~ )
2009/ 1/14 BSジャパン「世の中の進歩堂」に原教授出演 (BSジャパン,2009年 1月18日20:30~21:00放送)
鉄系高温超伝導物質の発見が世界的なブームを巻き起こす (東工大「最近の研究成果」 2009年1月7日)
超電導研究 再び脚光 -鉄系の発見、探索に拡がり- (日刊工業新聞 2009年 1月 5日)
今年の「夢を与えた研究者」に細野教授が選ばれました! (日刊工業新聞 2008年12月29日)
 

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